【声明】釧路火力発電所の本格稼働中止を求める声明

2020年12月3日

釧路火力発電所の本格稼働中止を求める声明

釧路火力発電所を考える会
代表 野瀬 義昭

 明日12月4日、釧路火力発電所が本格稼働を開始すると報じられています。私たち釧路火力発電所を考える会は、以下の理由から今般の発電所の商業運転開始に抗議するとともに、稼働中止を求めます。

1.試運転中、周辺住民が夜も安眠できないほどの騒音や振動が絶え間なく続きました。本格稼働した場合にこの騒音や振動がなくなることは約束されておらず、近隣住民が非常に不安をかかえています。また、石炭の運搬で一日70台もの10トントラックが発電所と貯炭場の間を往来することが想定されますが、この車両による騒音もひどく、住民の不安が増幅しています。近隣に住む住民にとって完全に迷惑施設になっていると指摘せざるを得ません。

2.非常に高い濃度で硫黄酸化物(SOx)や窒素酸化物(NOx)が排出され、しかも煙突の高さが非常に低く、悪影響が発生する可能性が高いのではないかという懸念です。国の環境アセスメントの対象規模をわずかに下回る11.2万kWという設備容量です。また、釧路市との公害防止協定の値は信じられないほど高く、その排出基準値は他地域との比較でみても高いことが明らかです。しかも、発電所の説明では公害防止のための設備はつけられていないということで、住民の健康など全く配慮されていないのではないかとの不信感しかありません。

3.気候変動を加速するCO2を大量に排出するということです。気候危機は科学者が予測してきた以上に深刻な状況にあり、世界ではその緊急的対応が求められ、この10年が脱炭素化に向けて行動する10年だとされています。世界は一足早く「脱石炭」が主流化しており、日本政府も今年10月26日、菅首相の所信表明演説で、2050年温室効果ガス排出をゼロにするとの宣言とともに石炭火力政策を抜本的に転換すると宣言されました。これから新たに新規石炭火力を稼働することは、「パリ協定」の定める1.5℃目標にも不整合が生じます。

以上